暮らしやすくない町でも、間取りがよければ長く住める

元旦に義母が我が家に初めてやってきました。中に入ると開口一番、義母はこう言いました。
「ここ、いいねえ」
今の住まいは団地の一室で、間取りは2LDK、広さは約60平方メートルです。夫婦2人暮らしには十分な広さです。越してから5年以上経ちますが、義母の言う通り、確かに間取りに不満はありません。だから結婚以来今までの住まいの中で一番長く住み続けられたといえます。
でもその一方で、周辺の環境は「よい」と言い切れない現状があります。私はときどき町の住みやすさに関するアンケートに回答しますが、以前住んでいた地域の方が好意的な回答になります。その理由は「交通の便」と「買い物のしやすさ」です。前の住まいの周辺の方が公共交通の便がはるかによく、移動がしやすいために買い物にも不自由しませんでした。
ところが借りた物件が悪すぎました。借りたのは、線路沿いにあるマンションの狭い一室でした。このため入居したばかりの頃から騒音など不満ばかりが出てしまい、結果として便利で暮らしやすいはずの町を離れて、交通の便が悪く、周辺に店が少ない今の住まいにわざわざ引っ越したのです。
町の住みやすさに関するアンケートには、個別の物件についての質問はありません。だから町そのものについて好意的な回答をしても、その町に長く住み続けられるとは限りません。逆に町自体は不便で暮らしにくさを感じていても、間取りが良ければ長く住み続けることができます。義母のセリフに、そのことが凝縮されているように感じました。漢生爽楽 アットコスメ